代表 岸健一のブログ

AIは税理士業を潰すか

2017.6.12更新
週刊誌の「会計士・税理士は食えなくなる」的な記事をよく目にしますよね。
基本的な論調は、これからはAIがどんどん発達するので、会計士・税理士は食えなくなるぜい!みたいな感じです。

まあ、そうですね。一定程度はあっていると思います。

現在のところのAI(この業界に入ってきているAIはまだモドキレベルだとは思いますが)は、定型業務を合理化・自動化するにはすごい強さを発揮すると思います。

だから、中短期的には、
定型業務を中心にやっている税理士事務所→つぶれる
そうじゃない業務を中心にやっている税理士事務所→つぶれない
ってことになると思うんですよね。

長期的なAIを展望すれば、非定型の業務もAIがやっちゃう時代もくるんだろうねとは思いますが、それはしばらく先の話だと思っています。
(そもそも日本の税理士事務所業界のサイズはグローバルで見ればかなり小さいし、屈強なAIがそんな市場を早期に狙ってくるとも思えない。)

税理士法人ベリーベストは、AIとうまく付き合い、定型業務はより一層の効率化を図り(AIとうまく付き合い)、それと同時に非定型業務をどんどん強化していきたいと考えています。

非定型業務って何よ?って話になると思いますが、陳腐な言葉で言ってしまえばコンサルティングですね。
具体的には、事業承継、相続の生前対策、M&A、信託等の会計、税務、法律などが絡み合う分野を指します。
税理士法人ベリーベストはグループに、弁護士法人ベリーベスト法律事務所、社会保険労務士法人ベリーベスト、特許業務法人ベリーベスト国際特許事務所があり、総合的な対応が可能な組織です。
もともとグループ力に強みがありますが、この絡みで実践する業務にAIの大波が押し寄せるのはしばらく後になると思います。
なぜなら、複雑すぎるからです。また、上記にあげた業務は、心情や人間関係、度重なる法改正が絡みますから、現状の税理士業界を狙ってくる脆弱なAIが入り込む余地はありません。(そりゃ中長期的には浸食してくるのはわかってますよ。その対応は今後考えます。)

要するに様々なコンサル案件に対応できるよう、スタッフには勉強してもらうしかないんです。
AIの浸透(freeeとかを指している)のおかげで、税理士業界は真の税理士のあるべき姿を教えてくれたような気がします。
帳簿入力にして申告書作るのは税理士の仕事じゃないぞ、というか。
そんなもん、自動でできるんだからおまえらはもうちょっと頭使って世の中に貢献しなよ、みたいなメッセージが伝わってくるような気がします。

AIは怖くない、進化しない税理士業界の方が怖い、という話でした。

(注)本文中で私が使っているAIは、私の中でのAIのことであって、世間一般でいうAIではないかもと思っていますがあしからず。


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