この一年間、力を注いできたのがさいたま市北区土呂町(とろちょう)にあるベリーベストサポートオフィスの起ち上げ。
お陰様で、24台のデスクにPCが入り、常駐の管理者が1名、ほぼ常駐のトレーナーさんが1名、パートスタッフがこの4月で33名(たぶん)の合計34名が所属するようになりました。
ほぼ全員が会計をやったことがありませんでしたが、1年もするとまだまだ粒度が粗いとは言え、帳簿を仕上げられるようになりました。すばらしい。
研修とOJTに結構金をかけました。
ここに力を注いだ理由がいくつかありますのでご紹介。
過去に何度か書いてはいますが。
無くならない記帳代行の需要
freeeやマネーフォーワードの浸透に伴い、記帳代行のニーズが減っているようにも思えますが、それでもまだまだ記帳代行業務はなくなりません。記帳代行は精緻にやろうとすればそれなりに時間がかかりますが、知識面としてはそんなに税務知識が必要でないことも多い。
これを税理士を目指す人にやらせておくのはもったいないという意味で、東京の税理士及び税理士を目指す人たちには記帳代行はやらせない(研修の一環としてはやりますよ)ということが目標でした。
記帳代行がない分、東京では税務のところに力を注いでもらっています。
厳しい労働市場の打破
今もそうかもしれませんが、買い手側からみると一昨年くらいから厳しい労働市場の環境でした。人がいない。税理士法人ベリーベストを管轄しているハローワークでは有効求人倍率が4倍とかだった。
そこでさいたま市に目を向けると、有効求人倍率は1.3倍(今は知らない)でした。
そして有り余るパワーがある主婦層の方々。
私が埼玉(蓮田というところ)出身、埼玉在住だからよくわかるのですが、主婦の方々がパートをやろうとしても事務仕事はあまりないんです。
軽作業と飲食中心。東京まで行けば事務仕事もあるんでしょうが、特に子育て世代はパートで東京まで行く時間はない。
ここを狙ってさいたま市にオフィスを構えたわけです。
功を奏し、あっという間に人が集まりました。
賃料の抑制
さいたま市の賃料は東京の半分以下。まあ、新しいビルもそんなにないから、建物のグレードもかなり影響はしていますが。たくさん人を雇おうとすると地代がかなりかかりますのでさいたま市で事業拡大するのはなかなかよいという判断もありました。
上記の結果、質のいい労働を安価で手に入れることができる(まだできたとは言えない。)という判断です。
家賃、常駐管理者(常駐管理者は作業はしてない。シフトの調整とか給与計算をしている)、トレーナーの給与、その他の固定費を足し合わせると大げさに書いて月間100万円。
使用可能なデスクが23席、月間の労働時間が8時間/日×20日稼働/月×23席×80%*=3,680時間
固定費100万円÷3,680時間=一時間当たりの固定費割当271円
仮に時給を1,000円とすると、1時間あたり総コストは1,271円。
上記はベストパフォーマンスであって、まあ、こうも行かないでしょうから
50%で割り返すと2,500円くらい、
80%で割り返すと1,600円くらい。
つまり、一時間4,000円くらいで売れれば1時間あたり1,500円から2,400円くらいの利益を生む。
ざっくり月間500万円くらいの利益を生み出せます。
そしてもうちょっと会計技能が上がったら、税理士法人の支店化をし、税務業務にも突入。申告書はほぼすべてを埼玉でという腹積もり。
となれば一時間8,000円程度で売れますから、利益はざっくり月1,000万円。
これを税理士、税理士目標組に研修時間等に換言すれば税理士がより稼げるようになるという算段なわけです。
もちろん、さいたまのスタッフにも還元します。
この間にスキルはずいぶん上がるでしょうから、お子さんの子育てがひと段落したら正社員化も視野に入れています。
というわけで税理士法人ベリーベストにとって、さいたまは生命線なわけです。
バリバリに稼働するにはあと2年くらいかかるかな?と思ってはいますけどね。
特筆すべきは昨年4月オープンから一名の退職者もでていないこと。
要するにきっちりスキルが積みあがっているわけです。
楽しみ。
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