澤田涼もがんばってます!

節税 租税回避 脱税?

2018.4.24更新
ニュアンスはわかるけど、いざ説明してと言われると上手く言い表せない
(つまりちゃんとわかってない)
節税・租税回避・脱税の違い。

先日、税理士会の登録時研修で、
中央大学 酒井先生の租税法の授業を受けました。

普段意識しない言葉の定義、判例研究の重要性等、
学ぶところ非常に多かったです。

そこで取り扱ったのが上記の内容で、
事例を交えて非常にわかりやすく教えて頂きました。

節税とは、租税法規が予定しているところに従って税負担の減少を図る行為である。
脱税とは、課税要件の充足の事実を全部又は一部秘匿する行為をいう。
では租税回避とは何か?



立読禁止(レジ回りを除く)をしている本屋さんで、
立ち読みをしているA君、座り読みをしているB君。
レジに並んで読んでいるC君、レジ回りで購入する意図なく立ち読みをしているD君。
A君とC君は言わずもがな、B君とD君はどうなるのか。

租税回避の定義では、
「私法上の選択可能性を利用し、私的経済取引プロパーの見地からは合理的理由がないのに、
通常用いられない法形式を選択することによって、
結果的には意図した経済的目的ないし経済的成果を実現しながら、
通常用いられる法形式に対応する課税要件の充足を免れ、
もって税負担を減少させあるいは排除することを、租税回避とする」
となっています。

B君の座り読みという行為及びD君のレジ付近での立ち読みは、
合理的な理由なく課税要件の充足を意図的に免れ、
また、立読禁止(レジ付近を除く)という制度の趣旨が、
購入する人の立ち読みのみを許すという内容であることを鑑みれば、
B君・D君の行為はいずれも、租税回避ということになります。

せっかく法学部にいたんだから、
学生時代にもっと勉強しとけばよかったなーと思いました。笑


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