退職所得は、「退職」により、勤務先から受ける退職手当や一時金などの所得をいう。これは、所得税における課税所得の区分の一つで、給与所得と同様、恒常性所得のうち勤労性所得に該当する。ちなみに、所得とは、税法用語の一つで、課税される収入から必要経費を差し引いた後の「税法上の利益」を意味する。通常、退職所得には、勤務先から受ける「退職手当」、社会保険制度などにより退職に基因して支給される「一時金」などがある。また、労働基準法の規定により支払われる「解雇予告手当」や、賃金の支払の確保等に関する法律の規定により退職した労働者が弁済を受ける「未払賃金」もこれに該当する。