資産税2課マネージャー
税理士 佐下谷 彩代Sakatani Sayo
- 業務内容を教えてください。
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主に富裕層の方々の個人所得税ならびにその方々の経営されている資産管理会社であったり、税務の支援を所得・法人ともどもやらせていただいています。
また、個人的には国際資産税を専門にしていますので、 海外の方の国際相続・贈与や個人所得税の申告、さらに国内のお客さまで海外に資産を出されている方の資産税の国際的な諸問題や所得税に関する部分のお手伝いをさせてもらっています。
資産税という部署名で業務をしておりますが、法人の業務も多く行っています。
- 富裕層のお客さま相手の対応の難しさを教えてください。
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お客さまの資産規模も大きく、かつご自身の考えや行動も速いため、かなり特殊な客層だと思います。
そのため お客さま対応も通常よりコミュニケーションに工夫が必要で難しいなと感じることが多いです。
試算の種類としては基本的に国内外の不動産をベースとしてお持ちになっていて、その上でたとえば海外保険や海外の金融資産なども積極的に投資をされてらっしゃる方が多いです。
- 税務の知識がベースとなりますが、他に必要な知識を教えてください。
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お客さまとのやり取りをしている中でもすごく知識の広い方が多いので、税務だけでなく金融や経済の知識、国際感覚のようなところも比較的必要だと思います。
また、積極的に投資をされる方が多いので、 新しい投資商品で不動産会社や保険会社などとは、かなりお付き合いが多くなります。
その関係会社の方々とも情報交換しながらお客さまにベストなご提案をしていくというイメージです。
- 典型的な1日のスケジュールを教えてください。
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富裕層のお客さまは経営者の方がほとんどですので、プライベートとお仕事の境目がない方が多く、土日も連絡をいただくことがよくあります。
そのため、 週の初めはメールの返信やお電話などのお客さま対応が他の部署より多いと思います。
覚悟をして月曜日は出社しています!
逆に週末になると皆さん会食とかも多いので、金曜の夜はお客さまの引きが早い印象です。
また、 海外のお客さまだともちろん時差があるので、午前中の早い時間などにメールやお電話での対応はやはりすごく多いかなと思います。
- お客さまに満足・安心いただくために日頃から心がけていることを教えてください。
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知識面とコミュニケーション能力はどちらも大切な要素になってきます。
私も税務の世界に入ってそんなに歴は長くないので、知識面とコミュニケーションの部分をどう伸ばしていくかは常に自分の中で気を付けているところでもあります。
その部分を伸ばすことによって、 お客さまからの信頼が厚くなり、さまざまなご相談をいただける機会も増えてきたなと思っています。
- 今まで受け持ったプロジェクトの中で、一番難易度が高くやりがいがあった業務を教えてください。
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最近、いわゆる富裕層向けの税制で縛りがとっても厳しくなったり、改正が多く入ったりするケースが多いので、今までになかった処理が申告上必要になることがよくあります。
同じような内容の業務をやっている人は社内にはもちろんおらず、書籍もない中で、 何事に関しても先陣を切って申告をどう進めていくかというところが大変でした。
- チームワークや部下との関係構築における、あなたのアプローチの仕方を教えてください。
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資産管理会社という特殊な会社、いわゆる不動産物件だけ持っているケースや、投資のための箱として作った会社のような法人だと、イレギュラーがとても多いので、うちのチーム(資産税2課)はかなり特殊部隊だと思っています。
そのため、 月次でしっかりと処理をしていく部分もありつつ、新しい問題が起こったら積極的に調べて、かつ対富裕層とのコミュニケーション能力も並行して、今後どんどん力をつけていってほしいなと思いながらチームを組成しています。
- 他部署と関わる業務もあるんでしょうか?
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やはり富裕層のお客さまは、関連会社(業者)とのお付き合いもとても深く、新しい商品を試しているのが早いので、そういった情報はうちのチームが特に多く持っているとは思います。
そのため、 他の法人チームにそういった情報を共有したり、こういう商品がいいよという話をつなげたり、新しい業者さんを紹介したりというのは多いです。
また、 埼玉にあるサポートオフィスのチームにも、月次の処理はすごく頼りきっているので、そちらともやり取りがすごく多いです。
さらに、 今後は事業承継チームとの関わりも増えていくのかなと思います。
私の担当しているお客さまは比較的年齢が若いお客さまが多いのでまだ先のお話になりますが、引退をする時期を見据えたお話がポロポロ出てきている印象があります。
富裕層のお客さまは自社株をたくさんお持ちなので、 今後は事業承継チームとも連携を取りながら業務を進めて、お客さまに安心して引退をしていただけるようなサポートをしていきたいです。
また、いずれ売却することを目的として法人を設立されているお客さまも大変多いので、ベリーベストで新しく設立された 株式会社ベリーベストM&Aアドバイザリーとも、連携してお仕事を進めていけたらと思っています。
- 今後一緒にお仕事をしたいという方へ知識の核になるものはありますか?
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私は所得税から入って、現在法人もやっているので、逆に法人の知識に強みがある方は業務を進めていく上でのバランスとしてありがたいなと思います。
しかしながら、今後事業承継やM&Aなどの分野も視野に入れるとなると、たとえば相続から入ってくる方やいろんな分野の方がいるチームというのがうちのチームとしてはベストかなとは思っています。
また、 国際分野の業務も多いので英語や中国語といった言語に長(た)けている方も、もちろん求めています。
さらに、現時点での業務としてITに強くないと、みたいなところはないですが、資産管理会社の日次(にちじ)の業務はイレギュラーがない限り単純なので、効率化して物事を進められればそれ以外のコンサルティングができるので、サポートオフィスとも連携しつつ、より効率化できる部分があればもちろんいいなとは思っています。
- ご自身のキャリアにおける今後の展望と目標について教えていただけますか?
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今はお客さまから言われて初めてその分野を掘っていくという流れですが、お客さまとフワッとつい最近のお話などをしている中で、自分の知識さえ深ければもっと拾えた部分があったんじゃないかと思う機会があります。
そのため、 富裕層という対象に軸を置いて今よりももっと知識の引き出しを増やし日々アップデートしていきたいなと思っています。
また、せっかく弁護士法人がグループにあるので、 信託絡みの部分も分厚くしていきたいと思っています。
特に家族信託はすごく有効だろうなと思っていて、若い経営者さまをはじめ、世襲の法人さまなどについても、知識の引き出しを増やし 弁護士法人とも連携をしながら、力を入れていきたいと思っています。
- ベリーベストのおすすめできるポイントについて教えてください。
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自分がやりたい業務や得意とする分野について積極的に携われるところだと思います。
私が入社した時は国際系の部門がありませんでした。
また、事業承継についても、事務所として取り組んではいましたが、まだまだという感じでした。
そのため、 その分野ができるという方が来れば、そこのゾーンを太くしていく(大きくしていく)事務所だなと思っています。
既存の柱となる業務以外でも、 「これができるのでやりたいです」という希望があれば積極的に応援やサポートをしてくれます。
- 転職を考えていらっしゃる方へ一言
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強みを生かして仕事にするという意味では、これをやっているからこの事務所に行くというのもひとつ考えだと思いますが、ベリーベストだと0→1、1→10みたいなフェーズが楽しめます。
また、私もそうですが、 税理士業界の経験が浅くてもさまざまな権限を持って業務をやらせていただけるので、そういったバイタリティーと今の強みを増やしていきたい方にどんどん来ていただきたいなと思っています。