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TAX&ACCOUNTING MALL経理/会計資金繰り表の作り方とは?初心者もわかりやすい作成のポイントを解説
2022.6.23 / 更新日:2022.06.22

資金繰り表の作り方とは?初心者もわかりやすい作成のポイントを解説

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資金繰り表の作り方がわからない……。
資金繰り表ってややこしくて難しそう……。

資金繰り表を作成したことがない方の中には、このように思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

資金繰り表を作成することで企業が得られるメリットは多くあります。例えば、資金繰り表を作成することにより、資金繰りの改善につながることがあることなどが挙げられます

経営者や経理担当者の中には、資金繰り表を自力で作る方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、資金繰り表について、初心者でもわかりやすい資金繰り表の作り方から作成時のポイントまで紹介します。
具体的に解説するのは、以下のとおりです。

  • 資金繰り表とは
  • 資金繰り表の作り方
  • 資金繰り表作成時のポイント
  • 資金繰り表作成のサービス

本記事で、資金繰り表の作り方がよくわからないという方々の参考になれば幸いです。

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1、資金繰り表の作り方について知る前に|資金繰り表とは

資金繰り表は、資金繰りを円滑に行うために重要な役割を果たします。

本章では、

  • そもそも「資金繰り」とは
  • 資金繰り表の概要
  • 資金繰り表の役割

以上の基本的な3点を解説します。

資金繰り表とは何か、どんな役割を果たすのかを把握することが重要です。

(1)そもそも「資金繰り」とは

そもそも「資金繰り」とは、会社の現金収入や支出に関して、収支の過不足を計算し、管理・調整していくことです。

現在の入出金に加えて、これから起こる現金の出入りを把握するために、収入や支出、残金を「予測」することが「資金繰り」です。

資金繰りの目的としては、「これからの会社の現金の出入りを予測すること」です。
資金繰りが悪化すると、最悪の場合、会社が倒産することもあります。

そのため、資金繰りは、会社経営において重要な役割を果たします。

(2)資金繰り表の概要

前項では、「資金繰り」について解説しました。
本項では、資金繰りに大きく関わる「資金繰り表」とは何なのか解説します。

資金繰り表とは、言葉のとおり、「資金管理のために現金の過不足を計算しやすくした表」のことです。
販売代金の収入や、仕入代金の支出の事実に基づいて、会社の資金繰りを表します。

資金繰り表は、会社の現状を表で「見える化」し、経営の継続に必要不可欠な将来の資金の予測を立てることができます。
資金繰り表と似ているものに「決算書」がありますが、決算書では、決算日の資産の残高と過去1年間の損益のみしかわかりません。
将来の資金の状態を予測できる「資金繰り表」とは、性質が異なるので注意が必要です。

(3)資金繰り表の役割

前項で説明したとおり、資金繰り表により、将来必要な資金などを予測できます。
資金繰り表の作成により、将来の資金を予測することで、業績向上のために早めの対策ができることから、会社経営において重要な役割を果たします。

資金繰り表の主な役割は、次のとおりです。

  • 財務状況が一目でわかる
  • 資金の流れを詳しく把握できる
  • 将来の資金繰りを予測することがが可能になる
  • 損益と実際の資金繰りのズレを把握できる

資金繰り表が、以上のような役割を果たすことで、会社にとって次のような大きなメリットを受けられます。

  • 融資を受けやすくなる
  • 財務体質を改善できる
  • 資金ショートを防止する
  • 会社の倒産防止

以上のように、資金繰り表を作成することは、会社経営において大きなメリットとなります。

資金繰り表は、将来の資金状況を正確に予測できるわけではありませんが、会社の資金繰りに重要な役割を果たすものなので、作成することをおすすめします。

2、資金繰り表の作り方の流れ

次に、資金繰り表の作り方を解説します。
作業は多いですが、実際は現金の出入りを入力するだけです。

資金繰り表は、会社経営において重要になるため、本章では、資金繰り表の作り方について詳しく解説します。
主な流れとしては、以下のとおりです。

  • (1)準備
  • (2)売上代金の計上
  • (3)その他の入金予定を計上
  • (4)仕入代金・材料費・外注費の支出予定を計上
  • (5)人件費の支出予定を計上
  • (6)諸経費・その他の支出予定を計上
  • (7)税金の支出予定を計上
  • (8)設備費用の入金・支出予定を計上
  • (9)借入金等の計上
  • (10)完成

(1)準備

パソコンで資金繰りを作成する場合、エクセルを使って作成するのが一般的です。

資金繰り表を作成するにあたって準備をするものは、以下のとおりです。

  • エクセルがインストールされたパソコン
  • 決算書(損益計算書・賃借対照表等)
  • 月次試算表
  • 借り入れ返済の予定表
  • 現金・預金出納帳

以上のものが用意できれば、資金繰り表を作成することが可能になります。
最初に前月繰越残高を入力したら、資金繰り表の作成を始めましょう。

(2)売上代金の計上

資金繰り表の作成には、会社の収入である「売上の予定」から入力します。

注意点としては、商品を売却しても、代金が入るまでに時間がかかる場合があります。
資金繰り表には、「売上代金が入る予定の月」に入力するようにしましょう。

売上の発生から、代金が入るまでの時期のズレを明確にすることができるのも、資金繰り表を作成するメリットです。

(3)その他入金予定を計上

売上代金の他に、補助金や助成金などの売上でないものの収入がある場合には、資金繰り表へ入力します。

(4)仕入代金・材料費・外注費用の支出予定を計上

販売する商品の仕入代金や、商品の製造に必要な材料費、外注費用などの支出予定を資金繰り表に入力します。

売上代金の計上と同様に、支出するまでに、時期のズレがある場合があります。
ここでも、必ず支払う予定の月に入力するようにしましょう。

(5)人件費の支出予定を計上

次に、人件費として支出する予定の金額を入力します。
人件費には、給与の他にも賞与や退職金なども、含みます。

人件費には大きな増減がなく、賞与や退職金も決まっている場合が多いので、昨年の実績値や最近の数値を参照すると良いでしょう。

(6)諸経費・その他の支出予定を計上

仕入代金や人件費の他に、諸経費やその他の費用として支出される予定のものを入力します。

諸経費やその他の費用として支出される予定のものには、以下のようなものが挙げられます。

  • 家賃
  • 保険料
  • 水道光熱費
  • 消耗品
  • 出張等の交通費
  • 通信費

(7)税金の支出予定を計上

次に、法人税等と消費税等の支出予定を入力します。
法人税等と消費税等の納付は、事業年度終了日の翌日から2ヶ月以内となっています。

中間納付する場合もあるので、納付時期には注意が必要です。
いずれも、支出する予定の月に入力するようにしましょう。

(8)設備費用の入金・支出を計上

設備売却による入金予定や、設備購入による支出予定を入力します。

(9)借入金等の計上

資金を借り入れる予定があれば、入力します。
また、借入金の返済がある場合は、借入先からもらう返済予定表に基づいて入力します。

(10)完成

ここまで入力すれば、資金繰り表は完成となります。

入力作業後、翌月繰越欄がプラスとなれば黒字倒産などのリスクはありません。
一方、マイナスになれば、資金不足ということになるので、対策を講じる必要があります。

3、資金繰り表作成時のポイント

前章では、資金繰り表の作り方について解説しましたが、作成する上でのポイントがいくつかあります。
資金繰り表のポイントを事前にしっかり理解しておくことで、資金繰り表を作成しやすくなります。

今回解説するポイントは、以下のとおりです。

  • 現金の入出金を区分
  • 予想のタイミング

(1)現金の入出金を区分

資金繰り表では、現金の入出金を3つに区分しましょう。

区分は以下の通りです。

  • 経常収支
  • 財務収支
  • 経常外収支

①経常収支

1つ目の経常収支は、売上・仕入などの事業を営む上で発生する費用になります。
経常収支は、損益計算書を参照します。

②財務収支

2つ目の財務収支は、以下のような、直接営業活動と関わりのない部分の費用になります。

  • 借入や返済
  • 定期預金 など

財務収支は、賃借対照表の右側にある借入金の欄を参照します。

③経常外収支

3つ目の経常外収支は、次のような収入および支出のことを指します。

  • 助成金
  • 保険金の収支
  • 設備投資
  • 売却などの投資

その他の収入として、経常収支に含まれる場合もあります。

(2)予想のタイミング

資金繰り表を作成するうえでは、「収支を予測するタイミング」が重要です。

いつ収入があるのか、いつ支出があるのかが明確な場合は、そのまま予定の月に入力すれば問題ありません。

一方で、収入・支出の時期が明確でない場合は、次のポイントを意識して予測してみてください。

  • 収入のタイミングは遅く予測する
  • 支出タイミングは早めに予測する

以上のようにすることで、「予測がずれて資金が足りなくなる」ということを防ぐことができます。
予測と実績を比較することで、ズレが生じた際に原因を探ることも可能です。

4、資金繰り表作成のサービス

資金繰り表は、パソコンを使ってエクセルに入力していくのが一般的ですが、その他にも便利なサービスがあります。

今回紹介するサービスは、以下のとおりです。

  • クラウドサービス
  • 専門業者へ依頼

(1)クラウドサービス

クラウドサービスを利用すると、売上・仕入・経費などのデータを自動で集計し、資金繰り表を自動で作成してくれます。

クラウドサービスを利用することで、資金繰り表の作成がより簡単になり、見やすいものを作ることが可能です。

数値の入力といった面倒な業務がなくなるので、業務効率化に最適な選択肢となります。

(2)専門業者へ依頼

資金繰り表を作成するうえで、ミスがないようにするためには、専門業者に依頼することをおすすめします。ここでいう専門業者というのは、「税理士」です。

将来の資金を予測するのは、簡単なことではありません。
3ヶ月先の資金は予測できても、それを超えると、自力で作成した資金繰り表で予測することが厳しくなってくるでしょう。

資金繰りに精通している税理士に資金繰り表の作成を依頼すれば、さらに将来の資金について、正確な予測をすることが可能となります。

また、資金繰り悪化の改善や資金調達などに関しても、税理士からのアドバイスをもらうことで、効果的な対策を早めに打つことが可能になるでしょう。

まとめ

今回は、資金繰り表の作り方を中心に、作成時のポイントなどを解説しました。

資金繰り表の作成自体は比較的簡単ですが、税理士に依頼することで、より正確な将来の資金状況を予測してくれます。
税理士に依頼することで、

  • 資金繰り表を作成してもらえる
  • 本業に集中できる(業務効率化)
  • 財務面で効果的なアドバイスを受けられる
  • 将来の事業計画へのアドバイスを受けられる

というような、さまざまなメリットを得られるでしょう。

将来の資金状況を正確に捉えて、現在の経営を見直したいという方は、一度税理士に依頼してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

荒井悠輔
荒井 悠輔

税理士法人ベリーベスト 経営企画室シニアマネージャー
株式会社ベリーベストサポートオフィス 代表取締役
資格の大原税理士講座簿記論講師、
文化服装学院ファッション流通高度専門士課タックスアカウンティング講師を務める。
筑波大学大学院において、法人税法及び国際税務を研究し、修了。
現在は経営企画、セミナー、講師、論文・記事の執筆を中心に活動を行っている。