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2023.5.31 / 更新日:2023.06.09

ChatGPTと専門家サービス活用について

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昨今、企業や行政機関などでの利用が急速に進みつつある話題の「ChatGPT(チャットGPT)」ですが、一体どのようなものなのか、従来のチャットサービスと何が違うのか、自社のビジネスにも使えるのか、など気になっている方も多いことでしょう。

本記事では、このChatGPTと専門家サービス領域での活かし方について、税理士法人ベリーベストが分かりやすく解説していきます。

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1、ChatGPTとは? 

(1)ChatGPTとは?

ChatGPT(チャットジーピーティー)とは、米国企業のOpen AI社が開発した、人工知能(AI)を使った対話型チャットツールです。質問を入力すると、人間と会話しているかのように、自然な文章で回答を得ることができます。

2022年11月に公開されるとまたたく間に注目を集め、利用者数が急増し、リリース後わずか2か月でユーザー数1億人を突破しました。2023年に入ると米国マイクロソフト社がOpen AI社に対して100億ドルの巨額投資をするなど、今大注目のAI技術なのです。

また、2023年3月には、より性能が向上した「GPT-4」がリリースされ、従来型のモデル(GPT-3、GPT3.5)よりも精度が向上したことで、さまざまな企業・個人がChatGPTを活用して、新たなサービス開発に取り組み始めています。

さらに、ChatGPTの中の「GPT3.5」は無料ブランとして提供されていますが、「ChatGPT Plus」という有料プラン(20ドル/月)に入ると、下記のようにより使いやすい環境で利用することができます(2023年4月現在)。

新機能の優先利用(新たな技術である「GPT-4」の先行利用ができる)

ピーク時も通常アクセス可能(アクセスが集中した場合優先的にアクセスできる)

レスポンスが早い(回答までの時間が早い)

※無料版の「GPT3.5」と有料利用できる「GPT-4」との違い

  • 回答の正確性向上

模擬司法試験において、「GPT-3.5」のスコアはテスト受験者の下位10%でしたが、「GPT-4」は上位10%のスコアを出しており、回答の精度が飛躍的に高まったとされています。

  • 回答の安全性向上

「GPT-3.5」での回答は、犯罪に利用されたりするなどの倫理的なリスクが指摘されていましたが、「GPT-4」ではアルゴリズムの改良によって、回答の安全性が高まっています。

  • 入力の自由度改善

「GPT-35」では入力はテキストに限られていましたが、「GPT-4」は画像入力が可能となりました。

(2)ChatGPTの始め方

ChatGPTはパソコンでもスマホでも使えるWebツールです(アプリのダウンロードは不要です)。

ここでは、まず何をすれば使えるようになるのか、ChatGPTの始め方を解説します(スマホの場合)。

Open AI社のホームページを開きます

URL:https://openai.com/blog/chatgpt/

左下の「Try ChatGPT」をタップします。

タップすると、「Sign up」の画面が出てきますので、初めて利用する場合は右側の「Sign up」をタップします。(既に登録済みの方は「Log in」をタップすれば利用可能です)

次にメールアドレスを入力します(既にGoogleやMicrosoftのアカウントがあれば、それを使用することもできます)。

パスワードを設定します。

登録したメールアドレスにOpen AI社からメールが届きますので「Verify email address」をタップします。

次に、名前と電話番号の登録をします。登録すると6桁の認証コードが電話番号宛にSMS(ショートメッセージ)で送られてくるので、そのコードを入力すると登録完了です。

(3)ChatGPTの使い方

登録ができたら、実際にChatGPTを使ってみましょう。

ログインします。

ホーム画面の下の方に入力するスペースがあるので、そこに質問を入力します。

質問に対して、ChatGPTが回答してくれます。

回答が返ってくるまで少し時間がかかることがありますが待ちましょう。

2、ChatGPTの活用事例

では、ChatGPTを利用すると、どんなことができるようになるのでしょうか?

質問に対する返答はもちろんのこと、文章の作成や要約、翻訳、リストアップや比較表の作成、メール作成、企画書作成、詩や小説を書いたりすることもできます。表計算ソフトの関数の作成や、プログラミングも可能です。

さらに、ChatGPTは様々な機能と「API ※」で連携させる事でチャット以外でも活用することができます。具体的には下記のようなものがすでに開発されています。

文章作成系

メール文章作成、メルマガ作成、レポート作成、挨拶分作成、文章要約、論文作成、校正など

ビジネスサポート系

企画書作成、プレゼン資料作成、アンケート作成、議事録作成、エクセル関数作成、事業戦略アドバイス、マーケットリサーチ方法提案、広告キャッチコピー作成、Web業務サポート(SEO対策、LP作成)など

相談系

法律相談、人生相談、就職相談、問い合わせ対応など

プログラミング系

アプリ開発、プログラミング学習、ゲーム開発、コーディング、バグ発見、SQL作成など

語学系

英会話、翻訳、外国語文章の解釈説明など

教育系

問題作成、論文指導、面接練習、自動採点、授業計画作成、学習スケジュール作成など

日常生活サポート系

レシピ考案、旅行・余暇プラン提案、トレーニングメニュー提案など

※APIとは

ソフトウェアやプログラム、Webサービスの間をつなぐインターフェースのことです。様々なソフトウェアやアプリとChatGPTをAPI連携することで、双方向でデータのやり取りが可能となります。

例えば、自社のアプリケーションやサービスとChatGPTをAPI連携すると、独自の対話システムを作成することも可能です。(ただし、APIを利用するには、専門的な知識が必要となります。)

3、専門家サービス領域でのChatGPT活用可能性

では次に、専門家サービス領域での「ChatGPT」はどのように活用できるかみていきましょう。

(1)クライアント・お客様からの初期の問い合わせ対応

専門家の時間を最適化するために、初期の問い合わせに「ChatGPT」を活用できます。基本的な情報や一般的な質問に対する回答を提供することで、専門家が関与すべきケースを絞り込み対応することが可能になります。

(2)専門家への補完的サポート

「ChatGPT」はWeb上の膨大な情報の中から必要な情報や知識を迅速に引き出すことができますので、専門家が複数案件を抱えて多忙な場合、事務仕事を大量に抱えている場合など、「ChatGPT」を有能な秘書的に利用することができます。

(3)自己学習や知識の構築

専門家が「ChatGPT」を使ってクライアントの質問に回答する過程で、新たな情報・知識を獲得し、次回はより精度の高い回答を提供することができるようになります。

(4)予測モデルの活用

「ChatGPT」は自然言語処理の能力に優れており、専門家が提供するデータに基づいて予測モデルを構築するための情報を抽出することができます。その結果、データ分析や過去の結果から将来予測のパターン化をサポートすることで、専門家の意思決定を補完することができます。

4、ChatGPTと問い合わせ対応について

前述の「3.専門家サービス領域でのChatGPT活用可能性」の1つとして「クライアント・お客様からの初期の問い合わせ対応」がありますが、従来問い合わせ対応は「チャットボット」が主流でした。

では、問い合わせ対応に「ChatGPT」を組み込むと何ができるようになるのでしょうか?

(1)従来のチャットボットとは?

では、そもそも「チャットボット」とはどのようなものでしょうか?

「チャットボット」とは自動応答するシステムで、事前に決められた質問に対して自動応答するしくみです。事前に質問される内容を想定し、それに合う回答をプログラムしておくため、想定していない質問に対する回答は表示されません。

また、1つの質問に対して1つの回答だけを設定するものです。例えば、Eコマースのカスタマーサポートでよく使われる FAQ チャットボットは、設定された質問に対して、回答を返していきます。

運用例としては、企業のホームページあるいはサービスページから何か問い合わせをしようとすると「チャットボット」が出てきて、FAQを繰り返し、最終的にスタッフにつながる、といった問い合わせサービスです。具体的には、法律相談、税務、保険、銀行、証券、携帯電話、サービス販売から物販まで多種多様なビジネスで使用されています。

(2)チャットボットとChatGPTの違い

次に、「チャットボット」と「ChatGPT」の違いは何でしょうか?

「チャットボット」も「ChatGPT」も基本的には質問すると回答を得られるというサービスですが、回答精度に大きな違いがみられます。

①回答のバリエーション

回答のバリエーションに違いがあります。「チャットボット」は、あらかじめ想定されるQ&Aをプログラミングして回答を返しますが、「ChatGPT」は、質問や指示に対して、インターネット上に大量に蓄積されているビッグデータの中から適切な回答を選んで出してくるため、柔軟性があり、多様なトピックや質問に対応できます。

対話形式

「チャットボット」は想定された質問の回答しか返すことはできず一問一答のような形式ですが、「ChatGPT」は、学習した知識に基づいて自然な対話を生成することができます。さらに、対話形式で質問と回答を何度も繰り返すことが可能です。

※「ボット」とは、

「BOT(ボット)」とは、「ロボット(ROBOT)」から生まれた言葉で、一定のタスクや処理を自動化するためのアプリケーションやプログラムのことを指します。人間がやると時間がかかる単純な作業をコンピュータが代わって自動でやってくれるものです。

ただし、ボットは指定されたことしかできません。代表的なものには、チャットの自動返信(=チャットbot)、Twitterの自動投稿、アラームの設定・通知、スケジュール設定、リマインダー通知などがあります。

5、ChatGPT利用時のリスクと注意点

ChatGPTは便利なツールですが、まだ開発途上のため利用する上で注意すべきポイントが5つあります。

(1)情報の信頼性

ChatGPTで得られる回答や情報は、以下の理由で必ずしも正しいとは限りません。学習元データが誤っていれば、回答も誤ったものになります。

  • ChatGPTの学習は2021年9月までになっており、最新データをまだ学習していない。
  • ChatGPTは、事実かどうかよりも単語の出現頻度や相互関係を考慮して文章を作成するものである。

特にリサーチ業務や市場調査ChatGPTを利用する場合は、最新データが取得できず古いデータを参照してしまう可能性がありますので、注意が必要です。

(2)倫理的リスク

ChatGPTを利用する際、生成されたデータに不適切な表現が含まれる可能性があります。これは、ChatGPTがインターネット上のテキストデータから学習しているため、真偽や倫理性を判断できないことが原因です。生成された文章を鵜呑みにせず、自身で内容の真偽を確認することが必要です。

(3)情報漏洩リスク

ChatGPTに入力した質問文や指示そのものが漏洩したり、その回答が再学習に使われるリスクがあります。そのため企業の機密情報や、個人情報など安全性が担保されるまでは入力は控えた方がよいでしょう。

(4)著作権・プライバシー侵害リスク

ChatGPTは、インターネット上のテキストデータを基に文章やプログラムを生成するツールです。そのため、他人の著作物を模倣したり、プライバシーを侵害したりするリスクが存在します。生成された文章やプログラムが既存のものに類似してしまう可能性があり、あまりに類似性が高い場合は、著作権違反とみなされるリスクがあります。

(5)依存リスク

ChatGPTはまだ開発途上のため、ユーザー数急増による一時的なサーバー混雑・停止や、法改正や利用規約の変更に伴うサービスの利用制限など突然利用できなくなるリスクもありますので、依存しすぎには注意が必要です。

まとめ

本記事では、ChatGPTの概要と活用事例、専門家領域での活用可能性、リスクと注意点についてお伝えしてきました。

膨大な量の情報を学習し、人間のように自然な対話ができるAIチャットサービスのChatGPTは、まだ開発途上で課題はあるものの、各社システムやアプリケーション組み込むことで自社サービスの向上と業務の効率化を図ることが可能です。

一方で、機密情報の漏洩などリスク懸念があり、各国で法規制の議論が始まったばかりですが、大きな流れとしてはAI化の流れは止められず、ChatGPTは今後さらに広く活用されていくことでしょう。

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