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TAX&ACCOUNTING MALL経理/会計資金繰りとは!?資金繰りを失敗しないために重要な4つのこと
2021.9.3 / 更新日:2021.09.14

資金繰りとは!?資金繰りを失敗しないために重要な4つのこと

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資金繰り と は

会社の経営において「資金繰り」は、とても重要であり、常に意識しなければならない問題です。
「資金繰り」で頭を抱えている方はいらっしゃいませんか?

資金繰りの失敗によって、会社が倒産の危機に直面する可能性が考えられます。
一方で、資金繰りを正しく行うだけで、利益の増加につながることもあります。

経営者の中でも、現在の資金繰りを改善したい方や、事業を立ち上げ等で資金繰り改善のための資金調達をしようとしている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、

  • 資金繰りとは
  • 資金繰りの際の注意点

以上の資金繰りの基本的な仕組み2点を紹介したうえで、資金繰りのための役立つ情報である、

  • 資金繰りを改善するには
  • 資金繰り改善のための資金調達の効果的な方法

の合わせて4点を紹介します。
本記事で、資金繰りについての知識を身につけ、実際に資金繰りの際にお役立ていただければ幸いです。

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1、資金繰りとは

資金繰りとは

経営者は、資金繰りの知識をつけることが必要になります。
本章では、「資金繰り」とは何なのかを詳しく解説します。

(1)資金繰りとは

資金繰りとは、収支の過不足を計算し、管理・調整していくことです。
具体的には、現在の入出金に加えて、これから起こるお金の出入りを把握するために、収入や支出、残高を「予測」することが「資金繰り」です。

お金の出入りを予測することで、今後必要な資金を明確にすることができます。
「資金」とは、

  • 現金
  • 当座預金
  • 普通預金
  • 公社債投資信託

など、すぐに支払いができるような現金を指します。
不動産や株式等は、すぐに支払いができない「資産」になるので、資金には当てはまりません。資金繰りの際には、資産は含まれないことに注意が必要です。

(2)資金繰りはなぜ必要なのか

資金繰りの目的としては、「将来の会社のお金の出入りの予測をすること」です。

資金繰りが悪化すると、会社は倒産の危機に陥ることがあります。
資金繰りに関しては、売り上げや利益などの問題よりも先延ばしにしてしまうケースが多い事項です。

資金が厳しくなってから資金繰りについて考えると、手遅れになることがあります。
資金繰りが悪化して会社の経営に影響が出る前に、事前に予測することで対応策を考えることが重要です。
最悪の事態を免れるためにも、日頃から資金繰りについて考え、早めに資金繰り見直しの行動をとるべきでしょう。

(3)資金繰りが悪化した場合どうなるのか

資金繰りが悪化した場合、手元に資金(すぐに支払えるお金)がないため、以下のようなことが考えられます。

  • 金融機関、取引先への支払いが滞る
  • 従業員に給与を支払うことができない
  • 最悪の場合、倒産するリスクがある

2、資金繰りの際の注意点

資金繰りの際の注意点

資金繰りを考える際には、注意点がいくつかあります。
不適切な資金繰りをしないように、注意点を理解しておくことが重要です。

本章で紹介する注意点は、以下の通りです。

  • 資金繰りはキャッシュフローとは異なるが密接な関係
  • なぜ資金繰りは悪化するのか
  • 黒字倒産のリスク

(1)資金繰りはキャッシュフローとは異なるが密接な関係

①「キャッシュフロー」とは

キャッシュフローとは、「お金の流れ」のことです。
年度単位など決算期間が終了したのちに、営業取引・投資取引・財務取引の3つの区分に従って、「キャッシュフロー計算書」を作成することがあります。

キャッシュフロー計算書は、個人企業をはじめとした中小企業の多くには作成義務はなく、大企業など特定の企業にのみ作成義務が適用されています。
キャッシュフローを把握する目的は、資金面で自社が置かれている状況を確認し、長期的な目標を立てることです。

②「資金繰り」と「キャッシュフロー」の違いと関係性

キャッシュフローは、お金の動きという点で、資金繰りと混同しがちですが実際には大きく異なります。
「資金繰り」は、これまでの金銭の流れだけでなく、今後の金銭の流れを把握するものです。これからの入出金を予測することで、今後必要な資金を洗い出します。

対して「キャッシュフロー」は、これまでの金銭の流れに焦点に当てて、その金銭の動きを把握します。
大きく異なる点としては、以下のとおりです。

  • キャッシュフローは金銭の流れのこと、資金繰りは今後の金銭の流れを予測するもの
  • 資金繰り表の作成義務等はない

上記のように、「資金繰り」と「キャッシュフロー」は異なりますが、密接な関係で結ばれていることも事実です。

資金繰りにおいて、「資金繰り表」を作成すれば、会社のキャッシュフローを把握しやすくなります。
キャッシュフローの改善には、資金繰り表が必要です。
「資金繰り表」については、次の章「3、資金繰りを改善するには」で解説します。

(2)なぜ資金繰りは悪化するのか

資金繰りが悪化するとどうなるのかについては、前章「1、資金繰りとは」で解説しました。

なぜ資金繰りは悪化してしまうのか、気になる方はいらっしゃいませんか?
資金繰りが悪化する原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 赤字の増加・継続
  • 売上減少
  • 売上急激増加
  • 仕入れ増加
  • 売掛金を回収できない
  • 設備投資・規模拡大による投資
  • 不良在庫の増加
  • 不良債権の増加
  • 借入金の返済

以上のことから、支出が収入よりも増加することによって、資金繰りが悪くなることがわかります。

その中でも、「売上の急激な増加」については、「売り上げが増えているのになぜ資金繰りが悪くなるの?」と思った方は少なくないのではないでしょうか。
売り上げを急激に増加させた場合、事業拡大等により先行投資が多額になるというリスクがあります。
売り上げの急激増加には、資金繰りが悪化する可能性を秘めています。

(3)黒字倒産のリスク

黒字倒産という言葉を聞いたことはありますか?
「倒産」と聞くと、赤字の状態を想像してしまいがちですが、黒字の状態でも倒産する事例は過去に多くありました。

例えば、資金回収が遅れてしまったり、多額の設備投資をしたりといったことに影響を受け、資金繰りが悪化して資金が一時的に不足するとします。

そのような状況になれば、取引先への支払いや従業員への給与支給などが滞り、黒字であっても倒産する可能性が出てくるため、注意が必要です。

3、資金繰りを改善するには

資金繰りを改善するには

資金繰りが悪化した場合、どのようにして改善すれば良いのでしょうか?
資金繰りを改善するためには、以下のような行動が重要です。

  • 早めから対策を立てること
  • 資金繰りの悪化を未然に防ぐこと

資金繰りの主な改善方法としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 資金繰り表の作成
  • 在庫管理
  • 赤字事業の管理
  • 専門家に依頼する

本章では、上記の改善方法について詳しく解説します。

(1)資金繰り表の作成

そもそも、会社の資金の現状を把握できていますか?
資金繰りの改善において、最も重要なのは「手元の資金を把握すること」です。

資金を把握するためには、「資金繰り表」を作成しましょう。
「資金繰り表」は、資金繰りを円滑に行うために大きな役割を果たします。

資金繰り表を作成することで、以下のようなことが可能です。

  • 財務状況が一目でわかる
  • 資金の流れを詳しく把握することができる
  • 将来の資金繰りを予測することが可能になる
  • 損益と実際の資金繰りのズレの把握
  • 経営改善の手助け

資金繰り表を作成することで、倒産を回避する結果に繋がる可能性があります。

(2)在庫管理

仕入や在庫が過剰になってしまった場合、資金不足を引き起こす可能性があります。
過剰に在庫が余っていた場合、仕入段階より商品価格が多少下がっても、早い段階において売却するだけで資金繰りが改善する可能性があります。

在庫の管理にはコストも発生するので、在庫管理には注意が必要です。

(3)赤字事業の管理

社内で複数の事業を運営している場合、赤字になっている事業はありませんか?
資金繰りの改善のためには、売り上げを伸ばして経費を抑えることも大切です。

赤字事業で売上増大が見込めない場合、早期に縮小や撤退などの対策を講じててキャッシュフローを健全化させましょう。
早期に対策を講じることで、会社の赤字体質から解消されるきっかけとなるでしょう。

(4)専門家に依頼する

最後に、資金繰り改善に導くことができるであろう「専門家に依頼する方法」について紹介します。

具体的に、専門家とは「税理士」や「公認会計士」などが挙げられます。

経営者の中には、資金繰りについて相談する相手がいなくて不安な方も少なくないでしょう。
税理士や公認会計士に相談すれば、資金繰りにおける煩雑な計算やシュミレーションをしてもらえるので、財務面から経営のアドバイスをもらうことができます。
頭を悩ませていた資金繰りを、すっきり解決させることが期待できるでしょう。

4、資金繰り改善のための資金調達の方法

資金繰り改善のための資金調達の方法

資金調達が必要になるのは、すでに資金が不足していたり、不足しかけていたりするときです。
資金繰り改善のための資金調達は、必要不可欠といえるでしょう。

しかし、経営状況が悪化し、自社の営業活動のみでは資金調達ができない場合があります。
そのような際には、以下に挙げたような資金調達が必要となります。

  • 金融機関からの融資
  • 当座貸越契約
  • ファクタリング
  • 新興市場に上場

(1)金融機関からの融資

資金調達が必要になった場合、まずメインバンクに相談しましょう。
取引を密にしているメインバンクであれば、融資を検討してもらえる可能性も高くなります。

融資を受ける場合には、前章「3、資金繰りを改善するには」で紹介した「資金繰り表」の作成が必要になってくるでしょう。
資金繰り表や事業計画書、そして実行可能な返済計画を緻密に作成することで、融資を受けやすくなります。

金融機関からの融資について詳しく知りたい方は、「銀行融資を高額・低金利・早く受けるための7つのポイント」をあわせてご確認ください。
事業計画書の書き方については、「事業計画書の書き方とは?資金調達や事業を成功させるための5つのコツ」で詳しく解説しておりますので、ご参考にしてください。

(2)ビジネスローン

次に紹介するのは、「ビジネスローン」の活用による資金調達です。
ビジネスローンとは金融機関よりも審査に柔軟性を持たせている融資商品であり、審査に通りやすく、審査のスピードが早いことが特徴です。

ただし、金利が高い点は注意をしなければいけません。
資金調達でビジネスローンを活用したけれど、利息の負担が重くなり返済が苦しくなってしまったら、さらに資金繰りが悪化してしまう事態に陥る可能性があります。

(3)当座貸越契約

「当座貸越契約」は、資金調達においてとても便利な契約です。
銀行に当座預金を開設している場合には、当座貸越契約を結ぶことによって、契約で定められた極度額まで自由に資金の借り入れを行うことができます。

自由に借り入れができるということで便利な契約ですが、銀行にとっては「貸倒れリスク」があります。
当座貸越契約は、審査が厳しくなっていることに注意が必要です。

(4)ファクタリング

資金調達の方法として、「ファクタリング」は効果的です。

ファクタリングは、売掛金などの売却債権を買い取ってもらう形の資金調達方法です。
売掛金の入金日までに債権を売却すれば、すぐに現金化することができます。

売掛債権の売却は、返済や利息等が発生しないので、担保や保証人が不要であることも特徴の1つです。

注意点としては、ファクタリングサービス会社の手数料が高い会社がある点です。
手数料は会社によって異なるので、ファクタリングを利用する場合には複数のファクタリングサービス会社を見て比較検討するようにしましょう。

まとめ

資金繰りは、会社の経営を大きく左右します。

資金繰りが良ければ会社の経営も良い方向に流れ、悪化すれば倒産の危機に直面するかもしれません。
それだけ重要な資金繰りだからこそ、不安は大きいでしょう。

資金繰りに精通した税理士の的確なアドバイスをもらいながら資金繰りを行うことで、不安も取り除くことができます。
資金繰りを含めて、経理・会計などに関する不安がある場合は、税理士に相談してみると良いでしょう。

税理士に相談することで、

  • 会計処理や財務についてのアドバイス
  • 資金繰り表の作成アドバイス
  • 将来の事業計画へのアドバイス

などを受けることができます。

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この記事の監修者

荒井悠輔
荒井 悠輔

税理士法人ベリーベスト 経営企画室シニアマネージャー
株式会社ベリーベストサポートオフィス 代表取締役
資格の大原税理士講座簿記論講師、
文化服装学院ファッション流通高度専門士課タックスアカウンティング講師を務める。
筑波大学大学院において、法人税法及び国際税務を研究し、修了。
現在は経営企画、セミナー、講師、論文・記事の執筆を中心に活動を行っている。